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【第2回】異文化体験より共通体験
違いに気づくのは当たり前
鮮烈な体験? プロセスを話す
   海外で体験したことを、そのまま話すと海外旅行体験と同じようなことになってしまう・・・では何に気をつければ就活での会話がスムーズにいくのか考えましょう。
 キーワードはずばり「共通体験」です。
 海外で生活するとまず誰もが異文化体験を話します。それはそうでしょう。今までの常識と異なることはとても鮮烈な体験なのですから。
 ただ、そこで止まってしまうとちょっと物足りないのです。もう一度思い起こしてください。
 はじめは「何だか日本と違うな〜」と思っていたけれども、段々分かり合っていきますよね。その時って、人間としての「共通」の部分を探してたんじゃないですか?
 たしかに違いはあるでしょう。でも、喜怒哀楽は国境を越えて伝わることも多いし、善悪の価値観もやはり共通点は多いですよね。だから海外の映画を見て感動することも多いわけですが、ついつい自分の体験を話そうとすると、異文化の部分を強調してしまいます。
 「こんなところが日本と違ったけど、こういうきっかけで理解ができた」大事なのはそのプロセスを話せること。それが、実はビジネスパーソンとしての出発点でもあるのです。
できるビジネスパーソンは共通点を探す
同じ人間なんだから
   では、実際のビジネスの話をしてみましょう。わかりやすいのは転勤のケース。日本の国内でも、地域によって気質が違います。頑固な人が多かったり、価格交渉がシビアな土地柄だったりとさまざまです。
 そうなると転勤した時などに、最初は壁にぶつかるのです。ただ、その先にどう動くかで雲泥の差になる。
 「やっぱり、俺はここに向いてないな〜」という人がいます。こういう人は今まで住んでたエリアとの違いをことさら強調します。食事の味などにも文句ばかり。
 ただ、こうしたタイプの人はあまり伸びないことが多い。元のエリアに戻っても何か今ひとつだったりします。
 なぜでしょうか?
 うまく行く人のやり方をみればその違いがわかります。うまく行く人は転勤したエリアでの小さな違いをあまり気にしません。
 「同じ人間なんだから、きっと分かるところはあるだろう」そうやって見れば、少しの気質の差なんか埋められる。食事の違いだって、楽しむようになるもんです。
 お互いの「共通点」を探す。これはビジネスにおいて最も重要なことです。なぜなら新しいことに挑む時は、この共通点探しができる人のほうが、はるかに適応が早いのです。今までの蓄積がすぐ応用できる。
 転勤だけではなく、異なる職種になったり新事業を起こしたりするにせよ経験を最大限活かせるのです。だからこそ、まず自分の海外体験を「共通点」の視点から整理してください。
“common”を感じているか?
「共有できる何か」 未来形への応用
   実はこの共通点探しというのはコミュニケーションの原点でもあります。communicateという言葉を英英辞典ではこう説明します。
 to make common to many share, impart, divide
 みんなが分かち合えたりするようなcommonを作ること。そんな感じの意味ですよね。commonは日本語にするのが難しいのですが「共有できる何か」というところでしょうか。
 共通点を発見していく習慣は、就職活動だけでなくこれからいろいろな局面で役に立ちます。でも、まず応用できるのはこれからの面接などの時です。
 海外生活での共通体験を思い出せたら、今度はそれを未来形に応用するのです。自分の経験と、将来したい仕事との共通点探し。何かにジックリ取組んだ、どんどん新たなことに挑んだ、とにかく交遊を広げた…それぞれの個性を受け入れる会社がきっとあるはずです。
 企業だって、学生と共有できるcommonを探しているはずですから会社案内などをもう一度よく読んで、自分と共有できる「何か」を発見してください。
 そうした会社と接触をすれば、きっとお互いに求めることが一致する可能性が高まるはずです。
 これからもコミュニケーションに迷ったら“common”を探すことを思い出してください。
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