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一歩抜け出す!海外大生 人材育成のプロが海外大生の就活にエールを贈る! 一歩抜け出す!海外大生
【第3回】いい島国根性を持とう
海外で結局何を得た?
相手との接点 自分の言葉
   まず、ここまでの話を簡単に整理しましょう。就活モードに振り回されずに「何語を話すか」より「何を話すか」という視点を持つこと。そして海外での「共通体験」を思い出して、今度は企業と自分との"common"を探すこと。そうした心構えについて書きました。
 相手との接点が見えるとコミュニケーションはとても円滑になります。それが分かるだけでも就職活動はスムーズになるでしょう。
 しかし、そこで止まってはもったいないのです。一歩突っ込んだ質問に対しては、深く考えた答えが求められます。
 海外で学んだことや体験したことは、あなたにとって何になったと思いますか?それは将来どう活きると思うのですか?
 こういう質問についてぜひ自分の言葉で説明してほしいと思いますが、ちょっと難しい。「結局、海外に行ってどうでした?」と聞かれてるようなものですから。
 面接などで話が進んでいくうちに出てくるこうした質問で海外大生の人がついつい落とし穴に落ちることがあります。そのパターンを2つ紹介しましょう。
陥りやすい2つの落とし穴
「個性がない」!?
   1つ目は日本コキオロシ型。海外での体験を通じて見える日本のマイナス面を強調してしまうタイプです。「だから日本を変えたい」と言っても、相手が引いてしまう可能性は大きいですね。
 2つ目は日本バンザイ型。先ほどとは逆で、海外にいるうちに「やっぱ日本はいいですよ」を前面に出すタイプ。「だからぜひ日本で働きたい」となるけれどこれも迫力に欠けます。
 おそらく、そんな極端なことを思っているのではないでしょう。きっと考えすぎなのだと思います。「面接では思い切った言い方のほうが受けるかも」そう思って罠に落ちる人が時折いるようなんですね。でもそれは改めた方がいいでしょう。
 せっかく視野を広げる体験をしてきたのですから、ぜひバランスのとれたものの見方を聞かせてほしいと思います。
 ただそれだと「個性がない」と見られるのが心配ですか?いやそんなことはないと思います。もう一度自分の立ち位置をハッキリさせれば自然に話せるはずですから。
地球に立ってる気持ちを忘れない
心の豊かさ バランス感覚
   そこで、一つキーワードを。それは「いい島国根性」を持ってほしいということです。
 島国根性ってどんなことだと思いますか。よそと比較されるのを避けて「自分が一番」だと思う閉鎖的な感覚のことを指すのが一般的でしょう。
 でも皆さんは島国にいても、そのようにはなっちゃいけない!と感じて海外に行ったのだと思います。海外にいても日本のいいところも忘れずに過ごしてきたのでしょう。
 「いい島国根性」それは島国に生まれたことの危機感を持ちながら、生まれ育った国の独自文化を大切にできること。世界をどんどん広げていく意欲と好奇心がありながら、出会った人のことは忘れない心です。
 きっと皆さんの心の奥底にはそんな気持ちがあるのだと思います。その感覚を思い出してください。
 決して極端な表現に流れることなく、培った経験を大切にして海外で得たことを自信を持って話す。企業の人が求めているのは、そうした心の豊かさから生まれるバランス感覚なのです。
 うまく話せない時にはこんなイメージを描いてください。丸い地球の上の島国の日本。そこに立っていた自分。そして、今の場所に立つ自分。グルリとアタマの中で地球を回して、いつか見知らぬ土地に立っている自分。
 どこにいても、変わらない自分がいるように思えませんか?その自分は、どこにいても日本を忘れずに地球のどこかに立ってます。
 それがイメージできれば、就職活動の面接も楽になるでしょう。「留学して学んだ自分」をアピールするだけではなく、今まで考えたことと将来の希望をつなぎながら仕事への想いを自然に話せるはずです。
 考えてみれば地球だって宇宙から見れば島のようなもの。たくさんの人が限られた資源で暮らしてるのですから。きっと、「いい島国根性」が役立つ時が来るのだと思います。
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